今年ほど中国が多く日本国内で話題になることはこれまでなかった。毒ギョーザ事件から始まり、チベット問題、聖火リレーでは、「どうみても 聖火障害物リレー(毎日新聞『万能川柳』より)」と詠まれるほど、中国関係者vsチベット関係者の激しい画が世界各地で見られた。上野動物園ではパンダが死に、胡錦涛主席が来日して日中の懸案事項に積極的に触れることなく帰国した。
未曾有の大地震はその直後に起きた。
四川省大地震では死者が5万人に迫る勢いだという。被災者の多くが山間部にある老朽化した建物の下敷きとなってしまっている。中国当局は軍や警察部隊を投入して全力で救助に当たっているが、難航している模様だ。人間の体力の限界である「72時間」を過ぎてしまったが、それでも胡錦涛主席自ら現地入りして陣頭指揮を執っている。
拒んでいた国際救援部隊の受け入れも始めた。その第一陣が日本の国際救援部隊だ。続いてロシアやシンガポール、韓国の救助隊も現地入りする予定だ。日本の救援部隊は地震時の救援活動実績がある。最新鋭の機材では、二酸化酸素の量を感知してがれきの下の生存者を見つけることもできる。
中国国内では「いてもたってもいられない」とボランティアが動き始めた。ネットでの呼びかけで現地の大学生らが救助活動をしているという。日系企業もいち早く義援金を寄付、中国国内では日本に対する考え方が変わってきているという。
ミャンマーのサイクロン被災者は150万人に上るが、軍事政権は国際社会の援助を拒み続けている。それに対して中国は、積極的に支援を受け入れる体制になっているといって良いだろう。オリンピック開催国というのは決して経済力を誇示するだけのものではない。中国を世界に大きく開放するということは、こうした緊急事態にどうやって国際社会が連携しあうかにかかっている。人間というのは緊急時の英断こそが大事なのである。
救助を待っている人たちが助け出され、生活の安定が保証されたときに、北京五輪が心おきなく開催されることを期待したい。今年の聖火リレー報道でよく目にした中国語があった。「がんばれ!」という言葉である。
中国的各位、加油!
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★ 四川大地震(産経新聞)
★ 四川大地震(朝日新聞)
★ 中国・四川大地震(毎日新聞)
★ 四川省大地震(読売新聞)





